■東亜総研10周年記念フォーラム 6月26日に東京で開催
11月にベトナム・クアンニン省で「北海道フェスティバルinハロン」
令和5年(2023年)4月1日より東亜総研は新年度に入ります。新年度もよろしくお願い申し上げます。さて、皆様のご支援により東亜総研は6月27日に10周年を迎えます。これからの10周年も引き続き、ご協力を賜れますようお願い申し上げます。
1.東亜総研創立10周年記念フォーラム
令和5年6月26日(月)12:00~15:00、東京永田町のザ・キャピタルホテル東急にて「どうするニッポン!」と題して、記念フォーラムを行います。新進気鋭の若手国会議員にお集まりを頂き、安全保障、地球環境、外国人材との共生など、これからの10年日本が行くべき道を徹底討論します。コーディネーターには、テレビで活躍されている杉村太蔵氏を予定しています。
2.北海道フェスティバルinハロン
令和5年11月16日から19日、世界遺産で有名なベトナムのクアンニン省ハロン市で北海道フェスティバルが開催されます。 本フェスティバルは、クアンニン省創立60年・日越外交関係樹立50周年記念の事業として行われます=写真はハロン湾の風景。「つなごう多文化共生社会!手と手をとって、未来へ、世界へ」が開催コンセプトです。東亜総研は“相談・助言”業務として応援をしています。ブース参加、ご協賛、ご視察などご興味がございましたら、東亜総研本部までご連絡をお願い致します。
3.賛助会員入会のお願い
公益財団法人東亜総研は、多くの皆様からのご支援を基盤として活動を行っています。その一つが賛助会員制度です。賛助会費は50%以上が公益目的事業に使用されます。アジアと日本が共に栄える「協和精神」を理想として、これからも活動して参りますので、賛助会員への入会のご検討、またお声がけをお願い申しあげます。
■第8回ジャパンベトナムフェスティバル(JVF)を開催
ホーチミン市で日越外交50周年記念事業 過去最高の48万5千人の観客
第8回ジャパンベトナムフェスティバル(JVF)が2月25、26両日、ホーチミン市の9月23日公園Bエリアで過去最高の48万5千人の観客を集めて開催されました。ホーチミン市人民委員会とJapan Vietnam Festival 実行委員会が主催し、日本側実行委員長は東亜総研の武部勤会長(日越友好議員連盟特別顧問)、ベトナム側実行委員長はトゥ・フイ・ルア越日友好協会会長が務めました。日越外交関係樹立50周年記念イベントとして、「手と手をとって(Cùng nắm chặt tay nhau)未来へ世界へ」をメインテーマに、日本とベトナムの架け橋となる盛大なイベントとなりました=写真は開会式で挨拶する武部会長。
開会式で武部会長は「コロナ禍により何もかも寸断されてしまいましたが、まさに今、未来を見据え、未来につなぐ文化や経済の交流復活が必要と考えます」と挨拶しました。開会式ではファン・ヴァン・マイ・ホーチミン市人民委員長、トゥ・フイ・ルア実行委員長、日越友好議連の武部新衆院議員、武井俊輔・外務副大臣らが挨拶しました。
第8回JVFは日越両国の「相互協力」「共存共栄」「未来創造」のコンセプトのもと、ベトナム伝統劇、アオザイ&きものファッションショー、本場徳島盆踊りなど各イベントが目白押しで、日越友好平和ぼんおどり大会で最高潮に盛り上がりました=写真は日越友好平和ぼんおどり大会。
第8回JVFでは232ブースが展開し、「企業エリア」「観光PRエリア」「ホーチミン市エリア」「日越友好エリア」などに加え、「マンガ・アニメエリア」「日越フードストリート」「日越ラーメン広場」では多くのベトナムの若者や家族連れで賑わい、在住外国人や観光客の姿も見受けられました。
これまでJVFの観客は、第6回(2019年)の32万9千人が最高で、第7回(2021年)はオンライン参加を含めて22万8千人でしたので、今回は観客が大幅に増加したことになります。
■日越大学日本委員会が発足、武部会長が初代代表に
日越大学(ハノイ市)理事会で承認、日本文化・技術・言語センター設置も決定
日越大学理事会が2月27日、ハノイ市のベトナム国家大学ハノイ校(VNU)ホアラックキャンパスで開催されました。議題である日越大学日本委員会の発足が承認され、初代代表に武部勤会長が就任することになりました。日越大学日本委員会は日本政府に承認された組織で今後、政府のお墨付きを得てさらに推進力を持つことになります。また学士課程プログラム「食品工学と健康」「メカトロニクスと日本型ものづくり」の新設(2023年)も認められました。
出席した武部会長(日越大学理事)は、日越外交関係樹立50周年の記念すべき年に二階俊博・日越友好議員連盟会長(前自民党幹事長)の強力な支援のもと、「日本文化・技術・言語センター」を設置することが日越友好議員連盟で決定されたことを説明し、「日越大学は研究志向大学を堅持すると同時に高等職業専門教育にも関心を払ってほしい」と発言しました。理事会では日越大学における「日本文化・技術・言語センター」設置を承認し、財政面でも実践的教育を重視することを確認しました。これにより日越大学は従来の研究志向大学に加えて、実践的教育を重視していくことになります。
武部会長は同日、VNUホアラックキャンパス内で植樹式に出席したほか、レ・クアンVNU総長との会談で日越大学における実践的教育の重視などを確認しました。
■武部会長 訪越報告(2月22日~3月1日)
マイ・ホーチミン市人民委員長とJVF共催を契機にさらなる友好発展で合意
武部会長は2月23日、ホーチミン市でファン・ヴァン・マイ同市人民委員長と会談し、同25、26日に開催されたJVFに同市人民委員会が共催していただいことに謝意を述べました。武部会長とマイ委員長は日越外交関係樹立50周年を契機にさらなる日越関係の発展に向けて協力することで合意しました。
マイ越日議連会長と「両国友好議員らによる活動協力の継続」を確認
武部会長は2月27日、チュオン・ティ・マイ中央組織委員長兼越日友好議員連盟会長と会談し、両国関係のさらなる促進に向けた方策について話し合いました。武部会長とマイ会長は両国の友好議員らが活動協力を継続し、両国関係をより実質的かつ効果的に促進すべく努力することを確認しました。
ハー副首相から「枯葉剤被害の克服」など協力提案
武部会長は2月27日、チャン・ホン・ハー副首相と会談しました。ハー副首相は質の高い人材の教育と訓練や、南部メコンデルタ地方での塩水侵入と海面上昇への対応、枯葉剤被害の克服などに関して両国間で協力することを提案しました=写真は武部会長(左)とハー副首相。武部会長とハー副首相は会談で、2023年に両国の外交関係樹立50周年を迎えることを機に、両国間の包括的パートナーシップを促進し、新たな発展段階に導く方策について話し合いました。
キー・クアンニン省党委書記と「北海道フェスティバルinハロン」協力を確認
武部会長は2月28日、クアンニン省を訪れ、グエン・スアン・キー・クアンニン省党委書記と会談し、11月に実施される「北海道フェスティバルinハロ」の成功に向けて互いに協力することを確認しました。
◎武部会長の訪越スケジュールは次の通り。
武部会長は2月22日から3月1日までベトナムのホーチミン市、ハノイ市、クアンニン省を訪問しました。
▽2月23日
ホーチミン市でJNTO商談会挨拶、ファン・ヴァン・マイ・ホーチミン市人民委員長
▽2月24日
和裁カップ開会式、チュオン・タン・サン元国家主席会談・昼食会、ホーチミン・ビジネスMTG、JVFレセプション
▽2月25日
JVF開会式、JVF会場視察、JVF盆踊り
▽2月26日
ダオ・ゴック・ズン・労働・傷病兵・社会問題省(MOLISA)大臣夫妻主催夕食会
▽2月27日
チュオン・ティ・マイ越日友好議連会長、植樹式(VNUホアラックキャンパス内)、レー・クアン・ハノイ国家大学総長、日越大学理事会、チャン・ホン・ハー副首相、日越大学主催懇親会
▽2月28日
グエン・スアン・キー・クアンニン省党委書記、フイ人民委員長代行会談・昼食会、ヴィ・ハロン大学副学長夕食会
▽3月1日
チュオン・サングループ会長との会談、清水曉JICA所長主催昼食会、グエン・ヴァン・タン交通運輸省(MOT)大臣、国会プレスインタビュー、トー・フイ・ルア越日友好協会会長主催夕食会
■ベトナム人実習生 超難関の建築大工随時2級に合格
管野組(北海道遠軽町)のグエン・ヴァン・フンさん 全道初の快挙
北海道遠軽町の管野組(管野浩太郎社長)のベトナム人技能実習生、グエン・ヴァン・フンさん(31)がこのほど建築大工随時2級に合格しました。フンさんは管野組の技能実習1期生で2018年に来日し、現在、3号技能実習生です。
随時2級は技能実習3号修了予定者で、基礎3級技能試験に合格していることが受験資格になります。フンさんは昨年11月に受検しました。実技試験は用意された木材を用いて椅子(いす)を製作するもので制限時間の5時間45分以内に完成させました=写真は同僚の岸さんとインタビューに応じるフンさん(右)。
1カ月前から平日の勤務時間後や休日の時間を有効活用しながら試験勉強の準備をしてきました。フンさんは「木材を切ったり、トンカチを使うなどしなければならず、練習する時間が限られている中、一生懸命に頑張りました」と苦労を振り返りました。
北海道職業能力開発協会担当者によると、建築大工随時2級の全道の合格者は初めてで、全国的に見ても2019年度に合格者1人がいるだけの超難関の試験となっています。
現在、フンさんは網走市内の寄宿舎新築現場で汗を流しています。4月に5年間の技能実習を修了し、いったんベトナムに帰国し、8月に特定技能として再入国する予定です。フンさんは「大工としての技能を生かして管野組でずっと働きたい。管野組がベトナムに進出したらそこでマネジャーをすることが将来の夢です」と流ちょうな日本語で語っています。
■ベトナム人実習生2人 型枠工事作業随時3級に合格
上田組(北海道標津町)グエン・チエン・バックさん、チエウ・フー・クイさん
北海道標津町の上田組(上田修平社長)のベトナム人技能実習生、グエン・チエン・バックさん(32)とチエウ・フー・クイさん(30)さんが、このほど型枠工事作業随時3級に合格しました。バックさんは1月に技能実習2号を修了し、5月に特定技能1号として再入国する予定です。クイさんも同じく1月に技能実習2号を修了し、5月に特定技能1号として再入国する予定です。ックさんとクイさんは帰国前の1月に東京で開かれた懇親会で「いったんベトナムに戻りますが、再び日本に戻って働きます」と日本語で元気に語っていました。上田社長は「二人は頼りになる存在です。また戻って一緒に仕事ができることを願っています」と話していました=写真は左からクイさん、上田社長、バックさん。
現在、上田組には特定技能外国人が3人、技能実習を修了して5月に特定技能として入国予定のバックさんとクイさんの2人、3月3日に入国したばかりの1号技能実習生2人の計7人が在籍しています。東亜総研北見事務所によると、先輩の5人は「なまら寒い」などの北海道弁も流暢に使いこなすなど日本語能力も高く、コミュニケーション能力は抜群でいつも冗談を言い、現場を明るい雰囲気にしてくれるそうです。責任感ある仕事ぶりは高く評価されており、会社や現場の方にとても信頼され愛されているそうです。
■東亜総研令和4年度第5回定時理事会を開催
東亜総研令和4年度(2022年度)第5回定時理事会が3月22日、東亜総研事務所及びオンラインにて開催されました。
議題の令和5年度事業計画、令和5年度予算、運営状況に関する報告などが了承されました。