■中国から修学旅行生 日中教育文化交流事業がスタート
第一弾の遼寧省開原小学校34人が日光、東京を訪問
公益財団法人「東亜総研」(武部勤代表理事会長)は日中教育文化交流事業として中国遼寧省から修学旅行生を受け入れ、第一弾となる同省開原市小学校の生徒34人と教師7人が5月16日から5泊6日の日程で日光と東京を訪れました。
今回の修学旅行は、武部会長が3月29日に北京市の釣魚台国賓館で日中教育文化交流協力に関する覚書を中国側責任者である瀚華金控(ハンファ集団、本社・重慶市)の張国祥董事長と調印したことで実現しました。
一行は5月17日に日光の東照宮、華厳の滝、戦場ヶ原を見学、18日は早稲田大学キャンパス訪問後に横浜の日産スタジアムでサッカー観戦、19日はTENQ宇宙ミュージアム、印刷博物館を見学、生徒たちの希望で訪れた東京ディズニーランドを満喫しました。20日は渋谷区立千駄谷小学校で小池百合子都知事を交えての交流会=写真、自民党本部に二階俊博幹事長、衆議院議長公邸に大島理森衆院議長を表敬訪問、同日夕は東京湾でクルーズ船・ヴァンテアンに乗船し、武部会長より生徒一人ひとりに修了証を授与され、日本での最後の夕食と湾内の夕暮れを楽しみました。
「最も若い賓客」自民党の二階幹事長が歓迎
自民党本部では二階幹事長、林幹雄幹事長代理、小泉龍司国際局長、武部新衆院議員らの歓迎を受けました=写真。二階幹事長は「あなたたちは中国からお迎えする最も若い賓客です。日本と中国が長く交流できる人たちが来てくれ、心から歓迎します」と挨拶しました。生徒からは「日本の街はきれいですが、ゴミはどうしているのですか」などの質問が出され、幹事長は「ゴミは山のようにでるが毎日毎日、きれいにしようと国をあげて処理しています」と丁寧に答え、最後に全員と記念撮影をしました。
二階幹事長は2日前の18日、来日した楊潔篪(よう・けつち)中国共産党中央政治局委員と会談し、両国が修学旅行を含めた青少年交流を支援していくことで一致しています。武部会長が自民党幹事長時代から交流のある金竹花・遼寧省教育基金会理事長に同省出身の張董事長を紹介されたことがきっかけで動き出した日中の修学旅行は、両国の友好を象徴する国家的な教育文化交流事業として注目されそうです。
「世界ビジョンと懐の深さを悟る」 開原小の靳海霞校長
帰国後に遼寧省開原小学校の●海霞校長先生から寄せられたメッセージ(5月23日)
武部会長の未来見識への感想
中日友好は幼い頃から、心から始まります。中国と日本が生み出す卓越した東洋文化は未来世界の発展を導くことができます。これがどれほど意味のある事業でしょうか。私は教育者として、武部会長の世界的なビジョンと海のような懐の深さを悟りつつあります。武部会長に崇高な敬意を表します=写真、武部会長の左隣が靳校長。
「嫌いな日本が大好きに。将来は日本に留学したい」 開原小の安兎瑄さん
開原小学校の安兎瑄さんから寄せられたメッセージ(2019年5月22日)
大好きな武部おじ様へ
私は安兎瑄です。無事に中国の家に到着しました。以前、私は日本が嫌いでした。日本人はとても怖い悪い人だとずっと思っていました。しかし、今回の旅の中で、武部おじ様はずっと私の手を繋いで、私を本当の孫のように可愛がってくださいました。私は将来日本へ留学することを決めました。今は日本が大好きです。武部おじ様が大好きです。早く日本へ行って武部おじ様に会いたいです。武部おじ様、有難うございます。いつもお元気で、笑って、長生きしていらっしゃることをお祈りします。
■武部会長 「日本の国柄」テーマに基調講演
国民生活産業・消費者団体連合会総会で「世界から人材の集まる国に」を強調
武部会長は6月12日、国民生活産業・消費者団体連合会(生団連、会長・小川賢太郎ゼンショーホールディングス会長兼社長)総会で、「日本の国柄とあるべき政治」と題して基調講演をしました=写真。武部会長は世界中の海外旅行人口が2020年に16億人、2030年に36億人に達すると予想されていることを踏まえ、「大交流時代が到来し、(2018年の)訪日外国人は3000万人を超え、これからも増えるだろう。こうした一因は日本の国柄によるものだ」と述べました。日本の国柄について「日本は万物一体の国であり、異文化を受け入れる度量と包容力とともに、それを消化する同化力がある」と指摘しました。さらに武部会長は「日本は日米同盟とともにアジアの一員であることが重要だ」と強調し、東亜総研が中国から修学旅行生を受け入れることは未来に向けて日中両国の絆になると言及。そのうえで「日本はアジアや世界から人材の集まる国を目標にすべきだ」と述べ、そのために働きがいや生きがいのある国を目指すと同時に自らの伝統・文化を再認識し子供たちに伝えることが必要だとの考えを示しました。
■ベトナムの女性技能研修生 日本人男性と結婚式
北海道標津町 「北嶺」のグエン・ティ・ゴック・イエンさん
5月18日、北海道中標津町のウエディングプラザ寿宴で、株式会社北嶺(本社・根室市)のベトナム人技能研修生1期生、グエン・ティ・ゴック・イエンさんが標津町で漁業を営む谷内大樹さんと結婚式を挙げました=写真。イエンさんは今年1月、3年間の北嶺での技能実習を終えてベトナムに帰国し、3月にベトナムで式を挙げ、4月に再入国し、披露宴の準備をしてきたそうです。2人の出会いは、2016年8月、標津町での夏祭り。イエンさんは、会社の同僚に浴衣を着せてもらって同期6人と初めて日本のお祭りに参加した日に谷内さんに出会ったそうです。谷内さんから声をかけて交際がスタートし、3年間の実習期間中にイエンさんが大病を患った時にも谷内さんがイエンさんにやさしく寄り添い支えてくれたそうです。結婚式には渡邉社長、標津工場の郡山課長、西須工場長ご夫妻はじめ北嶺の同僚、後輩の研修生、イエンさんのベトナムのご両親、谷内さんのご親戚、標津町民にも祝福されて、新しい人生のスタートを切りました。イエンさんのご両親の手紙朗読には会場中から温かい拍手が送られました。