東亜人材★北見 管野組(北海道) ベトナム技能実習生奮闘記
大工の基本を学ぶ 「寒いけど、慣れました」「日本企業で働きたい」
東亜総研は人材育成・交流事業の一環として、2015年4月に法務大臣告示により技能実習生受入れの監理団体として認められ、同5月にベトナムから最初の実習生2名を迎えました。今年10月1日現在、東亜人材★北見(東亜総研人材育成・交流部会)では北海道内で25社・団体計136人の実習生を受け入れています。
このうち道東の遠軽町丸瀬布にある建設業、株式会社管野組では中部クアンチ省出身のグエン・ヴァン・フンさん(24)、南部ホーチミン市出身のグエン・ニュー・クイさん(25)、中部フーイエン省出身のグエン・クオック・ヴオンさん(20)が技能実習生として働いています。管野組を訪問した10月15日、ちょうど技能検定の説明で来社していた東亜人材★北見の長澤薫・東亜総研理事と管野浩太郎・同社専務を交えて3人の実習生から日本での生活や仕事の感想を聞きました=写真は左から長澤理事、管野専務、フンさん、クイさん、ヴオンさん。
3人はホーチミン市のエスハイ社(レ・ロンソン社長)Kaizen吉田スクールで来日前の約1年間にわたり、日本語や日本のマナーなどを学びました。2017年5月、管野専務が同スクールを訪れて直接面接し3人を採用しました。今年3月に来日し茨城県古河市の研修センターで1カ月の訓練をした後、4月から同社で働いています。
フンさんは管野組到着の翌日に雪が降ったことを振り返り、「(最初の印象は)寒い、寒いでした。でも慣れました。少し緊張しながら勉強しています」と微笑みました。クイさんは「道具の使い方、木材の組み立て方など日本人は仕事をきちんします。私もできるように頑張ります」と話しました。3人はまず管野組のベテラン大工の指導を受け基本的な作業を覚えました=写真。
近くの川で釣り ボーリング大会で交流 「日本文化も学びたい」
さらに3人は同社の支援で週3回、遠軽町の職業訓練学校に通っています=写真。
ヴオンさんは「もっと日本語を勉強して、日本の文化も学びたいです。将来は日本の会社で日本語をきちんと話して働きたいです」と目を輝かせました。管野組では6月の「まるせっぷ藤まつり」など地元の催しに積極的に参加させています。東亜人材★北見では7月に北見市でオホーツク地区内のベトナム技能実習生を招いてボーリング大会を開催して交流を図っています。同社に隣接する住宅で共同生活する3人は自炊し、時には近くの湧別川でヤマメ、ニジマス、アメマスを釣っておかずにすることもあるそうです。
管野専務 「将来の夢ですが、ベトナム進出したら管理職に」
“北海道のお母さん”長澤理事 「実習生で職場が活性化」
管野専務は「地元の若者の採用難でベトナムの実習生を受け入れました。みんな真面目です。大卒のエンジニアクラスも採用し、将来の夢ですが、ベトナムに進出した時、管理職として働いてほしい」と抱負を語りました。“北海道のお母さん”と実習生に慕われる長澤理事は「実習生が来たことによって職場が活性化したとよく聞きます。受け入れ側にとって(実習生の)病気とか心配な点もあると思いますが、うれしいことのほうが多いのではないでしょうか」と話しています。フンさんら3人は入国後1年目の技能を習得する「技能実習1号」です。これから2、3年在留するための「技能実習2号」の技能検定が11月3日に行われます。
東亜人材★北見では、「わが国の国際交流と地域産業の活性化」と「ベトナムの若者たちの明るい未来とベトナム経済・社会の発展」のために、2020年春までに北海道内で200人超のベトナム技能実習生の受け入れを予定しています。
武部会長 モンゴルのバトトルガ大統領と会談
千歳・ウランバートル直行便の就航で北海道との観光交流提言
武部会長(北海道モンゴル経済交流促進調査会長)は9月17日、モンゴルのウランバートルの大統領府でハルトマー・バトトルガ大統領=写真左、ザンダーフー・エンフボルド国家大会議議長=写真右とそれぞれ会談しました。武部会長は大統領との会談で、観光をテーマに北海道とモンゴルの交流事業を進めるため、その前提として千歳・ウランバートル間の直行便の就航が必要との認識を示しました。大統領はこれに賛意を表明し、新ウランバートル空港を早期に供用することを約束しました。バトトルガ大統領は9月11日、ロシア・ウラジオストクで開催された第4回東方経済フォーラムで安倍晋三首相と会談し、日本のODA(円借款)を活用して新空港の早期供用開始に向けてリーダーシップを発揮することを表明しています。
モンゴル国立生命科学大で講演 牧畜業は「モンゴルの国柄」
食の安心・安全を最優先に 地域社会・コミュニティの振興を
武部会長は9月18日、ウランバートルのモンゴル国立生命科学大学で「モンゴル型の持続可能な牧畜業の構築」と題して講演しました。武部会長は農林水産大臣在任中の2001年9月にBSE(牛海綿状脳症)問題が起きたことを踏まえ、「ピンチをチャンスに」の視点に立って消費者サイドに軸足を移した農林水産行政の変革を断行したことを説明。モンゴルの農牧業について「生産者サイドを優先すると必ずしっぺ返しを食らう。消費者サイドに軸足をおき、食の安全・安心の確保を最優先に考えることが重要だ」と強調しました。
さらに、遊牧文化はモンゴル国、モンゴル民族のアイデンティティーであるとしたうえで「牧畜業を産業として見るのではなく、モンゴルの国柄と捉えて振興することで、経済成長のみならず、地域社会やコミュニティの振興につながる」と話しました。なお武部会長は、同大学より名誉博士号を授与されました=写真。
モンゴル訪問報告(9月16日~19日)
エンフボルト国会議長、チンゾリグ労働社会保障大臣とも会談
武部会長(北海道モンゴル経済交流促進調査会長)は同調査会によるモンゴルミッション団長として9月16日から19日の間、モンゴル・ウランバートル市を訪問しました。
▽17日午前、モンゴル外務省ホールで、モンゴル・日本ビジネスフォーラムに出席。
▽17日午後、エンフボルド国会議長と会談。高岡正人・駐モンゴル日本大使ら同席。
▽17日午後、バトトルガ大統領と会談。高岡大使ら同席。
▽17日夕、駐モンゴル日本大使公邸でレセプション。
▽18午前、モンゴル国立生命科学大学で講演。
▽18日午後、チンゾリグ労働社会保障大臣と会談。
▽19日午前、ダンバダルジャー日本人慰霊碑参拝。
東京で旭日大綬章受賞祝賀会 政界トップ他約450人が出席
武部会長 「残された人生、いささかなる使命を全うする」と謝辞
武部会長の旭日大綬章受賞祝賀会が10月3日、東京都港区の明治記念館で行われました=写真。安倍晋三首相は「日本とアジアの架け橋としてますますの活躍を期待します」とビジオメッセージを寄せました。武部会長は「感激で胸が一杯です。残された人生、いささかなる使命を全うして世を去ることを目標にあとひと踏ん張りする所存です」と挨拶しました。
祝賀会では発起人の二階俊博・自民党幹事長をはじめ、森喜朗・元首相、福田康夫・元首相、大島理森・衆院議長、伊吹文明・元衆院議長、岸田文雄・自民党政調会長、グエン・クオック・クオン駐日ベトナム大使らが祝辞を述べました。北海道稚内市、北見市に続いて、東京都で行われた祝賀会には武部会長とゆかりのある関係者約450人が出席しました。
平成31年 皇室カレンダーのお知らせ
平成最後で現天皇と次期天皇の両方の写真が掲載
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東亜総研:FAX: 03-6369-8531 e-mail: info@toasoken.asia
品物関連情報:http://www.kikuyou.or.jp/calender.html